中外陶園ではたらく人 事業チーム 主任 基 すやかさん

「転職」と「移住」という大きな決断で手に入れた理想の仕事

2023年の夏に、「STUDIO 894」のオープニングスタッフとして入社しました。23歳のときです。前職は大学卒業後に新卒で入社した繊維関係の会社で、営業職として1年4か月ほど勤めました。週に1度は工場に顔を出すような、ものづくりの現場に近い仕事で、とても楽しかったのですが、会社の体制が大きく変わることになり、このまま続けていっていいのかな、という思いがわいてきたのが、転職を考えるきっかけでした。

とはいえ、具体的なイメージがあったわけではなく、ただぼんやりと、ものを「つくる人」と「使う人」――よく「川上から川下まで」と例えられる流れのうちの、川上と川下の両方に関われる仕事ができたら楽しいだろうな、と思っていました。前職は川中からちょっと上流までくらいの仕事で、ユーザーからはすごく遠かったんです。学生時代に4年間、飲食店でアルバイトをして、接客の喜びを知っていた私にとっては、その距離が少し寂しくて。

「でも『つくる人』とも『使う人』とも近い仕事なんて、そんな欲張りな話ないよね…」と思いながら、なんとなくwebで求人を見ていたら、「STUDIO 894」の記事に出会って、「理想の仕事があった!」と(笑)。本当にびっくりしました。

すぐに応募して、瀬戸市の本社で面接、採用され、その同じ月のうちにもうここで働いていました。私は出身が兵庫で、当時は前職の関係で大阪に住んでいたので、「転職」と「移住」というなかなか大きな決断を、同時に、超短期間で済ませることになったわけで、今改めて考えると、人生に計画性がなさすぎたなと思います(笑)。

けれど、「これだ!」という確信に突き動かされて行動したおかげで、今、とても充実した日々を送れているので、「STUDIO 894」との出会いに感謝しています。

忘れられないPOP UPイベント「ちいさなはなびまつり」

「STUDIO 894」では、絵付け体験のために団体で遠方からいらっしゃる方々から、ギャラリーをのぞきにふらりと立ち寄る近所の方まで、さまざまなお客さまとの触れ合いがあります。コーヒースタンドをプロデュースしている東京・三軒茶屋の「OBSCURA COFFEE ROASTERS」でスタッフ研修を受けているので、店頭でのコーヒー提供も担当。改めて、「自分は接客が好きなんだな」と感じることができました。
加えて、入社してすぐにリーダーを任され、店舗の「運営」という新たな仕事の面白さにも目覚めました。なかでもPOP UPスペースを任せていただけるようになったことは、大きな転機になりました。どんなブランドさんと、どんな商品で、どんな売り場づくりをしていくのか、スタッフと一緒にアイデアを出し合って企画を進めていくのは、本当にやりがいがあります。

思い出深いのは、昨夏の「筒井時正玩具花火製造所」のPOP UP企画です。福岡県の老舗花火ブランドさんがつくる線香花火や玩具花火を販売したのですが、期間中に1日だけ、「ちいさなはなびまつり」と題して、「STUDIO 894」の駐車場で花火イベントを開催しました。購入した花火をその場で一緒に楽しもう、という企画です。とても盛り上がりました。終了後、何人ものお客さまが、店舗の中にいた私のところにわざわざ寄ってくださり、「楽しかった」「ありがとう」と笑顔でお声がけいただいたのには、胸がいっぱいになりました。

たくさんの人の力を借りながら、「つくる人」と「使う人」を結びつける空間、時間を実現できたこと、そしてそれを喜んでいただけたことが、本当にうれしくて。私はこういう仕事がしたかったんだ、と気づいたんです。忘れられない経験です。

キャリアアップしながら、新天地も“地元”に感じられるように

現在は、「STUDIO 894」に加えて、その隣にある中外陶園の直営店である「おもだか屋」の、ふたつの店舗を統括しています。さらに、本社勤務を打診され、それはお客さまと直接お目にかかる機会が減ってしまうことになるのでずいぶん悩んだのですが、会社の期待に応えたいという気持ちに背中を押されて、事業チームの主任として本社で働くことになりました。店舗スタッフとして感じていた課題を、より広く、長期的な視点から考えられるようになっていきたいと思っています。

転職を決意した際には、正直、自分がどんなキャリアを築きたいかは考えていませんでした。ただ、入社時に社長からいろいろとお話を聞いたときのワクワクする気持ちは、よく覚えています。入社したばかりで社会人経験もまだ少ない私に、店舗リーダーや、POP UPの企画といった責任ある仕事も任せていただいて、それを夢中でこなしていくうちに、気がつけばキャリアアップをしていた、という感じです。

同時に、瀬戸の町にもずいぶん馴染んできました。移住する際には、会社とおつきあいのある不動産屋さんがお部屋を探してくれて、内見も勤務時間中に済ませて、引越しまでの1週間ほどはホテルも手配してもらったんです。入社後も「ここのスーパーがおすすめだよ」なんて地元情報を皆さんが教えてくださって(笑)、不安なく新生活がスタートできました。

田舎育ちの私にとって、瀬戸は、ちょうどいい規模感。名古屋も近いし、買い物も便利です。最近、免許を取ってミニバイクを買いました。休みのたびに近所を乗り回して、すっかり瀬戸を「地元」に感じています。

瀬戸という町で成長していく自分の姿がイメージできるのがうれしい

本社勤務になった後も、毎朝の店舗朝礼には必ず参加しています。昼休みにも顔を出して、コーヒーを飲んだりしています。店舗に思い入れがあるからこそ、店舗と本社の間に立って、どちらもの声をちゃんと届けられるようにしたい。トップダウンの一方的な仕事にならないように、これからも店舗と一緒になってやっていきたいと思っています。

この会社に入って驚いたんですが、年に1度、社長との面談があるんです。仕事のことはもちろん、日々の暮らしのこと、体調のことなど、なんでも相談できて、会社側の「今後はこういう仕事をやってほしいと思っている」というビジョンも示してもらえるので、とてもありがたいですね。無計画で生きてきたので(笑)、この街で成長していく、人生を築いていくイメージがもてることは、とても安心できます。
 
私は今入社3年目、20代ですが、社内には家庭がある人や子育て中のお母さん、大ベテランの方など、さまざまなライフステージの先輩がいます。そして中外陶園は、どんな年代、どんな状況の人にも、“チャンス”をくれる会社だということを、私は実感しています。仕事の中に、自分がワクワクできることを探すことができる。そしてそれを提案して、応えてもらえる環境です。こんなにたくさんの出会いと刺激があるなんて、転職前には想像もしていませんでした。毎日がとても充実しています。

お気に入りの招き猫は、シンプルでモダンなSETOMANEKI 黒金結晶

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入社して最初に買った招き猫で、私たち世代のインテリアにも馴染む現代的なデザインが気に入っています。家族や友人にもプレゼントして、その度に「めっちゃオシャレだね」と、とても喜んでもらえるのもうれしいですね。工房の方とお話ししたときに、「シンプルなSETOMANEKIこそつくるのが難しいんだよ」とおっしゃっていて、その言葉もすごく印象的でした。部屋の棚の上に飾っています。

お気に入りの招き猫は、シンプルでモダンなSETOMANEKI 黒金結晶

中外陶園ではたらく人 事業チーム 主任 基 すやかさん